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流行は、本当に自分で選んでいるのか。〜モンテスキュー『ペルシア人の手紙』を読んで〜

今週7月9,10日の「まいにちフランス語」応用編では、

モンテスキューの『ペルシア人の手紙』を読み解きました。

これは書簡体小説という形をとっているものです。

奇抜な流行スタイル

今回の主人公は、フランスを旅するペルシア人。

彼の目には、パリの宮廷で流行しているおしゃれがとても奇妙に映りました。

宮廷での女性の髪型は、天高く結い上げ、宝石やらリボンやらレースを飾っています。

そして男女問わずハイヒールをはいていました。

その格好が「巨大な頭のため、顔が体の真ん中にあり、

ハイヒールが高すぎて、台座に乗っているようだ」と表現していました。

日本でも平成にありましたよね。「昇天ペガサス盛り」の盛り髪ブームが。

当時、私も大きめのお団子頭に、ネオンピンクのハイヒール履いてました(笑。

宮廷はパリに、パリは地方に‥。

しかしそこはモンテスキュー。

ただ奇妙な流行を皮肉っているだけではありません。

「La cour,a la ville,la ville, aux provinces」(宮廷はパリに、パリは地方に)

‥という言葉を使い、生き方の流儀や作法などが、

波紋のように地方へと広がっていくような言葉を使っていました。

これは現代でも同じ流れが見られます。

昔なら、

東京で流行したものが半年後ぐらいに地方へ届いていました。

でも今は違う。

スマホを開けば、全国どころか世界中で、同じ流行を同時に見られます。

流行は、昔も今も、人から人へ伝わっていく。違うのは、その速さだけです。

アルゴリズムは現代の鋳型?

モンテスキューは

「王は人々の鋳型(moule)になる」とも書いていました。

でも現代では、王ではなく、

アルゴリズムが、私たちの鋳型になっているのかもしれません。

例えば。

少し前、シールブームで、

シールを買う為に、整理券に並ぶ大行列を、いろんなところで目にしました。

シールに何万円も使う人も現れ、

SNSでは、同じような分厚いシール帳が次々と流れてくる。

「ネットってすごいな」

というより、

「ネットって怖いな」‥。

どうして私はこれが欲しいと思ったんだろう?

私は、流行に乗ること自体は悪いことだと思っていません。

文房具は好きだし、かわいいシールを見ると欲しくなるしね(笑)。

宮廷がスマホに変わっただけで、

私たちは、誰かの「型」を見ながら暮らしている現代。

だからこそ。

「どうして私はこれが欲しいと思ったんだろう」

と一度立ち止まって考えることが大事だと思います。

最後に。

300年前、モンテスキューが見つめていたものは、

流行そのものではなく、

人がいつの間にか「誰かの型」に合わせてしまう姿だったのかも‥。

この記事を書いた人

ポケモン、Pokemon Go 、ポケモンカード、ドラクエ10で遊んでます♪
好きなポケモンはブイズとヤドン。
好きなドラクエモンスターはメタスラとレモスラ。

工作(スクラップブック、ジャンクジャーナル、折り紙、ビーズアクセ)、読書、小物程度のお裁縫が好き。
ポケモンのカロスを舞台にした、二次創作小説を書いています。

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