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『私』ばかりの会話。──マリヴォー『いさかい』を読んで

今週23日(木)、24日(金)の「まいにちフランス語」応用編では、

18世紀の劇作家マリヴォーの『いさかい』でした。

恋愛で先に心変わりするのは、男か、女か。

それを確かめるため、生まれたばかりの男女四人を社会から隔離し、

大人になって初めて出会わせる。

‥という劇中劇で構成されている「演劇」の中の一場面を読み解きました。

実は。

この劇「いさかい」を私は中学生の頃に観ています。

祖母に連れられて行った舞台でした。

内容はほとんど覚えていません( ・∇・)アハー

でも今回テキストを読んでいて、一場面だけ鮮明によみがえりました。

女性が、

「私を見て!」

「この美しい私を!」

と何度も繰り返していたことです。

今回読んだ場面でも同じような会話が続きました。

アディーヌとエグレ。

初めて出会った二人は、お互いを知ろうとする前に、

「私」

を語り始めます。

フランス語でも、

moi

me

が何度も出てきます。

「私に」

「この私」

「私を」

…。

読んでいて思いました。

これ、18世紀の話じゃない。現代でもありますよね。

カフェでも。レストランでも。電車でも。SNSでも。

「私が」

「私は」

「この私」

そんな会話を耳にすることがあります。

……もちろん、私自身も時々そんな言葉を口にしています(笑。

マリヴォーは、

人間は社会から隔離して育てても、

誰かと出会えば、比較し、優位に立ちたがる。

そんな本性を描きたかったのかもしれません。

だからこそ、私は思います。「私」を語ることは悪くない。

でも、

少しだけ「あなた」に目を向けられる人でありたい。

不器用でも、

穏やかに共生できる人でありたいなあ。

この記事を書いた人

ポケモンが好きで、主にPokemon Goで遊んでます。
好きなポケモンはイーブイ&フレンズ、アマルス。
以前は、ドラクエ10をプレイしていました。

ポケモンのカロス地方を舞台にした、二次創作小説を書いています。創作に役立つかな、とフランス語の勉強を始めました。

趣味はスクラップブック。文房具とビーズ集め。

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