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ヴォルテール『リスボンの大地震』を読んで。哲学より先に「水!」と思った私。

8月7日放送の「まいにちフランス語」応用編では、

ヴォルテールの『リスボンの大地震』の詩の一節を読み解きました。

……難しかった。

いや、フランス語が難しいというだけではなく、

内容が難しい(笑)。

ざっくり「リスボンの大地震」を説明。

今回のヴォルテールの詩は、

1755年に起きた「リスボン大地震」を題材にしたものです。

リスボンの大地震は、現在の推定でM8~M9とも言われています。

東日本大震災がM9.0とされているので、

その規模の大きさは凄まじいものだったと思われます。

しかも、地震が起きたのはキリスト教の祝日。

礼拝のために教会へ集まっていた人も多く、建物の倒壊によって犠牲になりました。

火災や津波なども発生し、さらに大きな被害になったそうです。

当時の楽観主義に対するヴォルテールの批判

そんな大災害を前にして、

ヴォルテールは、当時の「楽天主義」と呼ばれる思想に反論します。

簡単に言ってしまえば、

「この世は神が作った最善の世界なのだから、起きることには意味がある」

というような考え方です。

でもヴォルテールは、それに対して問いかけます。

Quel crime,quelle faute ont commis ces enfants sur le sein maternel écrasés et sanglants?

※「母親の胸の上で押し潰され、血を流しているこの子どもたちは、いったいどんな罪や過ちを犯したというのか」――先生の解説を聞きながら、自分なりに訳してみました。

……と。

これは、かなり激しい問いですよね。

「神罰だから」

「人間の罪の結果だから」

そんな説明では、説明できない犠牲がある。

ヴォルテールは、そこを真正面から突いているように感じました。

哲学の話より、先に「水だ!」と思ってしまった(笑。

ただ。

これを読んでいる私の頭に浮かんだのは、

「哲学の話より、まず水だ!」でした(笑)。

いや、だって日本は地震大国ですからね。

大きな災害が起きたら、

「これは神の意思なのか?」と考えるより先に、

「水はあるか」

「電気はどうなっている」

「道路は通れるのか」

「避難所はどこだ」

‥となる。

災害後、人を「日常」に戻すのは、人の尽力の賜物。

災害が起きる。

家が壊れる。火災が起きる。津波が来る。多くの方が犠牲になる‥。

そして、その後をどうするのか。

誰かが現場へ行き、

被害を調べ、水を確保し、道路を直し、

ライフラインを復旧させる。

日本でも、これまで数多くの震災がありました。

そのたびに、現場で復旧に奔走する人たちがいて、

被害を調査する専門家がいて、

どうすれば次の災害で被害を減らせるのかを研究する人たちがいる。

災害後、「日常」を送れるようになるのは、そういった方々の尽力の賜物ですよね。

「神様って、こういう人たちなんじゃない?」

なんて思ってしまいます(笑)。

もちろん、これは私の勝手な感想ですが。

「だけど畑を耕さなければならない」

ヴォルテールといえば、この『リスボンの大地震』の詩の後に書いた『カンディード』。

その作中での最後の言葉、

『‥mais il faut cultiver notre jardin.』※だけど私たちの畑を耕さなければなりません。

‥が有名です。

日本語訳にはいくつかの訳がありますが、ここでは私なりに訳してみたものを載せますね。

今回の『リスボンの大地震』を読んだあとだと、

この言葉は、少し違って見えました。

どんなに大きな災害が起きても。

どんなに悲惨な現実を目の前にしても。

人間は、結局そこから生きていかなければならない。

畑を耕す。

生活を立て直す。

壊れたものを直す。

亡くなった人を悼みながら、生きている人は今日を生きる。

ヴォルテールが本当にそういう意味で書いたのかどうか。

そこまで私は理解できていません(笑。

でも、

「結局、人間は現実を生きなければならないんだな」

ということを感じました。

そして、また次のヴォルテールへ(笑。

……と思ったら。

「まいにちフランス語」での、ヴォルテールはこれで終わりではありません。

多分、来月に取り上げられるのは、その『カンディード』の中の一節です。

そこには、砂糖工場で働く黒人奴隷が登場し、

右手と左足を失った彼が、主人公に何を語ったのかに焦点が当てられます。

今度は自然災害ではなく、

「人間が人間を犠牲にして成り立っている社会」

の話です。

……。

NHKさん、なかなか攻めてますね(笑)。

これまた難しそうですが、

せっかくなので、もう少しフランス語と一緒に考えてみようと思います。

この記事を書いた人

ポケモンが好きで、主にPokemon Goで遊んでます。
好きなポケモンはイーブイ&フレンズ、アマルス。
以前は、ドラクエ10をプレイしていました。

ポケモンのカロス地方を舞台にした、二次創作小説を書いています。創作に役立つかな、とフランス語の勉強を始めました。

趣味はスクラップブック。文房具とビーズ集め。

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