[2023/07/02]ヘッダー画像を更新しました♪

やっと!怖い絵展~上野の森美術館~行きました!

いってきました!!!

 

 

実家から、どーしても「行ってみたい~連れてって!」というリクエストを受けて、

 

もう行列覚悟で行ってきました!((+_+))

 

平日のあさイチが、一番空いてるという話しだったから、めっちゃ早起きしたのです。

 

そして、着いたのは9時半。あさイチというより、朝2ぐらい(笑笑

 

でももうすでに「70分待ち」!!!!ひーーー!!!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

 

実際ゎ、1時間ほどではいれましたょ~。

 

 

 

待ち時間の間、このよーな会場内の絵の説明のパンフレットがもらえました。

 

これ、先に読んでおいたほうがいいです。理由はあとで説明しますね。

 

 

さてさて。

 

そもそも「怖い絵」ってなんなのか。元ゎ、このよーな本です。

 

 

 

絵をただ見るのではなく、歴史、神話、聖書などの背景や、

 

絵画作家の経歴、書いた時代の背景などの絵だけでは見えない部分に

 

スポットを当て、そういうのを踏まえて改めて絵を観てみると、「実は怖かった」

 

・・的なことがいっぱい書いてあります。

 

ワカドリは、当時この本を学校の図書館で見つけて、なんとなく手に取って、

 

絵を観るのにこーいうアプローチがあるのか~って面白く、続編出る度に借りてました。

 

 

なので、「怖い絵」といいつつも誰が見てもおっかない絵っていうのあんまりなかったです。

 

 

さて。

 

館内ゎ、6つのテーマに分かれて展示されています。

 

「聖書神話」「怪物悪魔地獄」「異界と幻視」「現実」「崇高の風景」「歴史」。

 

印象に残った絵で、他のブロガーさんがあまり書いていないマイナーな絵を

 

あえて挙げていきますね。

 

「スザンナと長老たち」(フランソワ=グザヴィエ・ファーブル)

 

これ、女性にとってゎ、怖い絵でしたね。

 

水浴びをしてる人妻スザンヌが、薄い布だけで体を隠し、その周りに2人の長老が

 

囲むようにいて、そして、彼女の腕をつかんでいる。もちろん彼女の顔はこわばってます。

 

これあれです。まさにこの男らはスザンヌさんに乱暴しようとしてます。

 

『言うことを聞かないと死刑』

 

もし聞かないなら、お前が若い男と密通してたと裁判にかけるぞと脅してるわけです。

 

力を持たない女性に、なんてこというんだろ、この爺さんたちゎ。

 

これゎ、聖書だかの話しだったのかな?でも、リアルでもこんなことがまかり通ってたの

 

かもしれません。それがこわぃ。

 

(※でもこのスザンナさんは、スケベおやじをきっぱり跳ねのけ、裁判にかけられても、

 

異議あり!とある青年に見抜かれてしまって、勝ったらしいよ。スカッとするね!w)

 

 

「ワインをたらふく飲む僕と君にこれらが何だというのだ」(チャールズ・シムズ)

 

今回、じつゎ、あまり注目してなかったシムズさんの作品が、かなりワカドリの印象に

 

残りました。彼の作品ゎ4点展示されていて、その中でもあまり挙げてないやつを。

 

薄暗い酒場で、1人の男がテーブルについています。彼にもたれかかるようにひとりの女。

 

そして、彼の後ろにゎ2人の女が立って(?)います。

 

このお酒を呑んでいる男ゎ、耽美主義ではおなじみのビアズリーさんです。

 

シムズさんとは同期だったらしいですね。

 

この絵がね~、ビアズリーの顔も女の顔も、なんか精神が不安定になりそうな変な顔つき。

 

てか、後ろに立ってるのは、ほんとに人間???

 

全体的に、赤っぽいというか、なんだかやばーいトーンなんです。

 

ビアズリーといえば「サロメ」でおなじみのオスカーワイルドのスキャンダルに

 

巻き込まれちゃった人で、そんな背景を知っている人にはなんとなく、ビアズリーと

 

取り巻く女性3人っていう構図が怖い。

 

(※詳しく知りたい方ゎ、原田マハ著「サロメ」おススメ。おもしろいよ)

 

 

ちなみに、ビアズリーのサロメの挿絵もありました。

 

やっぱ、みんな大好きビアズリーさんなので、そこはめっちゃ人多かった(笑笑

 

 

「不幸な家族(自殺)」(二コラ=フランソワ=オクターヴ・タサエール)

 

もーこれわ・・タイトルのまんま。見てると怖いというより胸が辛い。

 

屋根裏にすむ母子家庭。母親の膝に倒れ込んでいる少女。母親も目を開いてはいるものの、

 

もうダメです。シングルマザーが貧困に苦しみ、子とともに自ら命を絶つ。

 

これ現代でも問題になってますよね。

 

 

「ソドムの天使」(ギュスターヴ・モロー)

 

この絵ね~、わたし、子供の頃、何かの本で見たことあるんです。

 

説明もなにもなくて、当時は「天使が降りてきたのかな?」程度の認識だったのね。

 

今回、バックストーリーを初めて知ってびっくり。

 

天使が降臨して、人間を祝福するわけではなく、街を焼き払ってるんですよね。神の命令で。

 

人間を守護する天使だと思われがちですが、天使とは神の御使い。

 

神が「殲滅せよ」といえばさくっとやっちゃうんです。

 

天使がめちゃくちゃでかいんですよ。それがこわい。

 

 

 

そして、今回、やっぱり一番素晴らしい!と思ったのは・・。

 

 

「レディ・ジェーン・グレイの処刑」(ポール・ドラローシュ)

 

 

ウラ話として、この絵を借りるのに何年も交渉をしてきたというだけあり、

 

素晴らしいです。胸を打たれます。

 

もうね、

 

「この絵を観るだけでも、1時間待った甲斐があった」というほどです。

 

怖いというより、悲しくて切なくなる。

 

ずっと見てると、あの絵の中の次の瞬間を想像できて、

 

思わず目をそらしたくなるほどの迫力です。

 

ほんとに『どうして』の一言に尽きますよね・・。

 

そして忘れちゃいけない名わき役の「額」。これもすばらしい~!

 

金色で、てっぺんに王冠のモチーフとプレートがあり、

 

それが、まるで劇場の緞帳のようで、「絵」が舞台の上にあるようです。

 

 

ふと、

 

昔みた「エリザベス」、「エリザベスゴールデンエイジ」っていう映画を思い出しました。

 

レディジェーングレイは、エリザベス1世よりも前の方ですが、この時代がものすごく緊迫して

 

激動だったことがわかりますよ~。おススメです。

 

「エリザベスゴールデンエイジ」にでてきたメアリー1世も悲劇の女王です。

 

メアリー1世の処刑シーンが、この絵とすごくカブりました・・。

 

真っ赤なドレス着てたんだよね~。

 

 

さてさて。

 

会場内ゎ、もう大混雑でした。

 

もともとそんなに広くない美術館なので、至る場所で人がつまっちゃってるの。

 

その原因が、絵の一つ一つに添えてある「解説」。

 

これを読まないとなんで怖いのかわかんないっていう企画展だから仕方ないんだけど、

 

このせいで、絵の前から人がなかなか動かないっていう状況になってるのね。

 

なので、入る前にもらえるパンフレットにざっと目を通しておくといいです。

 

書いてあることゎ、ほぼ同じだったし。

 

あと「音声ガイド」。

 

これ、今回「おススメです☆」って、いろんなところに書いてあるから、

 

だいたいみなさん、借りるんですけど、解説を聞くために、

 

やっぱり一枚の絵の前にいる時間が長くなっちゃうんですよね。

 

 

ワカドリゎ、音声ガイドって、あんまり好きじゃないから借りないけど、

 

(絵をみて音声を聞いて・・ていうのが交互にできないんですw)

 

家族が借りてて、「すごく面白かったよー」とのことでした。

 

 

 

今回のお土産~。

 

「黒い恋人」って、あの北海道土産の「黒い恋人」です。

 

今回、「怖い絵展」とコラボしてたんですね~。

 

ポストカードゎ、「レディ・ジェーン・グレイの処刑」と、「飽食のセイレーン」。

 

 

実ゎ、ワカドリ、モッサさんの「飽食のセイレーン」と「彼女」が見たかったの。

 

セイレーンは「ベッキーに似てる」(笑笑

 

モッサさん、ベッキーみたいな顔の人が好みなんでしょうか?

 

「彼女」もどことなく似てました~。

 

 

モッサさんは人気ありますよね。絵の前はかなり人が集まってましたよ。

 

なんとなくアニメっぽい絵だからかな?

 

「彼女」は、別の日に行ったという友人の一言感想をお借りします。

 

「お○○いがすばらしい」(笑笑

 

 

 

そんな感じで、すごく楽しめました!

 

絶対並ぶし、中も大混雑だけど、いってよかったです。

 

 

上野の森美術館へ行く途中の道ゎ、イチョウがキレイでした♪

http://www.kowaie.com/

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