先日、フライングタイガーでタロットカードを買いました。
……と言っても、占いにハマったわけではありません。
ハロウィンの売り場にあった、ちょっとゴシックな絵柄に惹かれての衝動買いです。
お値段税込660円。

箱がダークグリーンで、黒い蛇や赤い花が描かれていて、カードの絵もなかなか好み。
せっかく買ったのだから、一度くらい占ってみようかな、と。
そんな軽い気持ちで、今回初めて、タロットカードをやってみました。

裏もキラキラのホログラムで、黒ベース。いいね☆
やってみたのは、5枚のカードを使って、
「今抱えている問題について、今何をやめて、今何を始めるべきか」
を見るというもの。
出たカードは、こうでした。
5枚引いてみた結果。
1枚目・現状

King of Pentacles(逆位置)
2枚目・願望の実現のための妨害

Queen of Pentacles(逆位置)
3枚目・本当に望んでいること

Nine of Wands
4枚目・望みを叶えるために、今やめるべきこと

The Emperor
5枚目・望みを叶えるために、今始めるべきこと

The High Priestess
最初は「ふーん」くらいだったのですが、
カードの意味を調べながら、自分の今の状況に当てはめてみると、
とても興味深い結果になったのです。
とりあえず自己流でタロットを読み解いてみた
1枚目「現状」King of Pentaclesの逆位置
ペンタクルはお金や仕事、生活、現実的な安定などを表すカードらしいので
「現状」としては、まあ……普通にお金の問題はあります(笑。
ただ、それだけではなく、「成果や安定を求めることにとらわれている」とも読めます。
これが今の自分には、かなり思い当たる。
私は10年以上ブログを書いています。
でも最近。
「10年もやっているんだから、そろそろもっと分かりやすい成果を出さなくちゃいけないんじゃないか」
‥と焦ることが増えていました。
アクセス数とか、読まれ方とか、見栄えとか。
特に今は、写真や作品など、ぱっと見て「かわいい」「素敵」と伝わるものが強い時代です。
私はそういう「映えるもの」を作るのが、どうも得意ではありません。
「私にはセンスがない」
「もっと人に分かりやすく評価される物語を描ければいいのに」
実際、そんなふうに、自分をダメ人間扱いしている現状です。
2枚目「願望の実現のための妨害」Queen of Pentacles逆位置
このカードは、自分自身を大切にすることや、
自分の感覚を置き去りにしている状態とも読めるそうです。
1枚目も2枚目のカードも「現実を回す」イメージの強いカードだけど、
2枚とも逆位置になっているので、むしろ「しっかりしすぎてない?」とも読めました。
「私は本当は何を書きたいんだろう?」
より、
「10年ブログをやったんだから、何か成果を出さなくちゃ」
のほうが大きくなっているのかもしれない。
3枚目「本当に望んでいること」Nine of Wands
ここで私は、カードの絵をじっと見てみました。

9本の棘のあるバラが立っている絵。
そして、真ん中の一本だけ、小さなリボンがついている。
華やかな花畑ではありません。
バラだけ咲いていて、葉も何もない。あるのは棘だけ。
そんな9本のバラが立っている。
ワンドの9というカードは、傷ついたり疲れたりしながらも、
それでも最後まで大切なものを守っている、という意味で読まれることが多いようです。
それを見ていたら、ふと、
「ああ……そうだ」。
私は、どんなに辛いことがあっても、書くことだけはやめませんでした。
ブラック社畜でボロボロになっていた時期も、精神的に余裕がなかった時期も。
ブログの反応がたいしてなくても、
自分の書いたものを読んでくれる人がほとんどいなくても。
それでも、書いていた。
そう思ったら、なんだか急に、自分が今まで書いてきたものが愛おしくなってきました。
「私、これをずっと守ってきたんだな」って。
ちょっと意外ですよね。
「もっと頑張りたい」のではなく「守りたい」と見えたことが。
4枚目「望みを叶える為に今やめるべきこと」The Emperor
かなり強烈です(笑)。
皇帝は正位置なら、秩序、ルール、管理、責任、統制などを表すカードだそうです。
それを「やめるべきこと」の位置で引いた。
だったら、私の場合は、
「こうしなくちゃ」
「10年やったんだから成果を出さなくちゃ」
「もっと人に分かりやすいものにしなくちゃ」
‥という、自分の中の皇帝を少し黙らせる(笑。
5枚目「望みを叶えるために今始めるべきこと」The High Priestess
そして最後に、女教皇のカードです。すごくきれいな流れだなあって思いました。

カードの女教皇は、三日月の夜、黒猫が冠をかぶって、
黒と白の蝋燭の前に立ってこちらを見ている絵。これも、すごく好きな絵です。
女教皇は、静けさ、内省、直感、まだ言葉になっていないもの、
内側にある知識などを表すカードだそうです。
皇帝が、
「こうするべきだ」だとしたら、
女教皇は、
「……本当はどう感じている?」なんですよね。
だから、
やめる → 皇帝的な「こうあるべき」
始める → 女教皇的な「私は本当はどう感じているかを静かに聞く」
という対比になっています。その流れがきれいに繋がった。
あまりにもできすぎていて、思わず、残りのカードをひっくり返し、
ちゃんとシャッフルできているか確認したレベルです。ちゃんとできてたよ!(笑。
5枚を合わせて自分なりに読んでみると、要するに。
「外から見て分かりやすい成果を作ろうとするのではなく、
いったん静かになって、自分が本当は何を書きたかったのかを掘ってみたら?」
‥と読みました。
ここまで来ると、ちょっと面白かったです。
占いって、結局バーナム効果だよ
もちろん、私はタロットカードに未来を予言してもらった、とは思っていません。
きっと、友人にこの話をすると、
「それ、バーナム効果だよ」
と笑われる。まあ、そういう見方もできるでしょう。
今回、初めてタロットカードに触れてみると、
カードの意味には、ある程度いろいろな人に当てはまる言葉も含まれていることがわかった。
でも、それとは別に。
今回、私自身の中で「何か」起こったことは確かです。
カードを見て、自分の10年間を思い出した
「私は、何を守ってきたんだろう」と考えた。
そして、
「書くことだったな」
と思った。
それだけでも、私には結構大きなことでした。
家族に興奮気味にこの話をしたら、
「長いし難しい。一言で言って」‥と言われたけど(笑)。
まあ。一言で言えば、
「人の目や成果を気にして自分を縛るのをやめて、自分が本当に書きたいことを考えなさい」
くらいになるのかな?
でも、私はそこまで一言にしてしまうと、ちょっともったいない気がしました。
タロットカードで面白いのは意味を考えること
今回初めてタロットカードを引いてみて分かったのは、カードの「正解」を当てることよりも、
カードを見ながら、
「これは今の自分にどういう意味なんだろう」
と考える時間そのものが面白い、ということでした。
逆位置だから単純に「反対の意味」というわけでもない。
同じカードでも、置かれた場所や、自分の状況によって解釈が変わる。
今回、皇帝と女教皇が並んだことで、
「外側のルールで自分を動かすこと」と「内側にあるものを静かに見ること」
‥の対比も見えてきた。
そしてワンドの9を何度も眺めているうちに、
「私がずっと守ってきたものって、これなんだ」
と気づいた。
つまり、まとめると。
少なくとも私が今回やってみたものは、答えを一言で教えてくれるものではありませんでした。
むしろ、一枚のカードを置かれて、
「さて、あなたはこれをどう思う?」
と、考える時間を渡されたような感じ。

占いを信じるかどうかとかそういう前に、ちょっと面白い。
そして何より。
660円(税込)で買ったカードを眺めながら、
「私、10年間ちゃんと書いてきたやん」と思えたこと。
それだけでも、買ってよかったなと思っています。

しばらく、このワンドの9のカードは机の上に置いておくことにしました。
棘のある9本のバラ。
その真ん中の一本についている、小さなリボンを眺めながら。
「これが、私がずっと守ってきたものだったんだな」
と、時々思い出すために。


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